「HSPだけど自分に向いている仕事ないかな?」
「Webライターの仕事ってどんな感じ?」
「アラフォー主婦でもWebライター始められるの?」
と思ったことはありませんか?
私は1か月前は専業主婦でしたが未経験からWebライターを始めて1か月経ちました。
もともとHSPの気質があり、心配性な私はしつこいくらいWebライターについて調べて「これ以上やれることないよね?」 というほど万全の体制を整え、いざスタート!
でも結果は・・・
思ってたのと違った!
ということが多く、今も奮闘中です・・・。
原因は、私がHSPなだけでなくかなりのアナログ人間だったこと。
以下は全て1か月前の私です。
- パソコンはあまり使わない
- パソコンを使うときはWordとExcelのみ
- ブログをやったことがない
- スマホの使用はネットサーフィンとショッピングだけ
- スケジュール管理はGoogleカレンダーより断然手帳
- 本は電子書籍よりも紙ベースが好き
もしこのチェックに当てはまったら、あなたもアナログ気味かもしれません。
Webライターを始めると大変な目に遭う可能性があります。
今回は、「Webライターの仕事がどんな感じか気になる!」「HSPに向いてそう?」「主婦でもできる?」という方へ向けて、実際に1か月やってみた感想をお伝えしていきます。
- ランサーズの仕組みがわからない
- 連絡ツールが複数あって混乱する
- WordPress入稿が怖い
- 納品方法が複雑
- 即金性はない、誰にでもできない
- HSPには向いている
- アラフォー主婦も経験が武器になる
- スキルを積み重ねる努力が必要
目次
専業主婦だった私がWebライターを始めた理由
私は結婚を機に会社を退職し、いくつかパートを経験しましたが、ここ4年間はずっと専業主婦でした。
もともと内向的でHSPの気質があり、人を気にせず自分のペースでできる専業主婦は居心地がよく「ずっとこのままでいたい」と思っていました。
夫婦喧嘩がきっかけで働くことを決めた
でもある日、些細なことから夫と言い争いになり、急激に収入が欲しい!と思うようになりました。
よく考えたら専業主婦は不安定な職業です。
家族を支えるのはやりがいもありますし、誇りを持っています。
でも夫婦と言えど、気持ちが続かなければあっさりと結婚関係が破綻するということを、弁護士秘書だった私は嫌というほど見ています。
専業主婦が離婚して1番困るのはお金。
離婚後どのようにお金を工面するのかが本当に大きな問題です。
今まで仕事で目にしてきたのに、なぜか自分は例外だと思っていました。
幸い、この喧嘩で主人との関係が悪化することはありませんでしたが、モヤッとした気持ちは残ったままです。
理想の結婚てどんなものだと思いますか?
答えは人それぞれだと思いますが、私の中で今出ている結論は、経済的にはいつでも離婚できるけど、好きだから一緒にいるという関係です。
そして、何かを始めるなら早いに越したことはないですよね。
そんな思いから、私は4年間続いた専業主婦生活にピリオドを打つことにしました。
なぜWebライターなのか?
働くことを決意した私は仕事を探し始めました。
アラフォーでブランクがある上に、これといったスキルもない私は職を選べる状況にありません。
それだけでなく、前の職場で人間関係につまづき、人間不信で電話恐怖症を発症、逃げるように退職しているので、できそうな職種が思い浮かびません。
はっきりとした診断を受けたわけではないですが、おそらく当時は適応障害だったと思います。
毎日38度以上の高熱が出ていたのですが、病院をあちこち受診しても原因がわからず、本当につらい日々でした。
とりあえず電話くらいは取れなければ、多くの職業はできませんよね。
でも退職してから我が家に固定電話を置いたことは1度もなく、やれそうな気がしません。
周りにたくさんの同僚や先輩、上司がいると想像しただけで足がすくむ思いです。
「あまり人と接しず、自分のペースで仕事がしたい」
そこで思いついたのがWebライターでした。
もともと文章を書くことは嫌いではなく、どちらかといえば得意で、これならできるかもという気がしました。
Webライターを始めて1か月経った感想
Webライターを始めて約1か月が経ちます。
事前に先輩ライターのブログやYoutubeを見て、本も2冊読み、アドバイス通りにブログも開設。
依頼を受けるためにランサーズに登録して準備万端でスタートしました。
でもここからが思ってたのと違う!の連続でした。
ランサーズの仕組みが分からない
ランサーズとは、フリーランスで働く人が仕事を受注したり、反対に、依頼したい企業や個人が発注をするためのサイトです。
クラウドソーシングサイトと呼ばれるものの1つです。
恥ずかしながら、私は1か月前までクラウドソーシングという言葉も聞いたことがありませんでした。
とりあえず「Webライターを目指すなら王道のランサーズに登録しなければ!」と思った私。
わからない用語の連発に悪戦苦闘しながら、やっと登録を済ませました。
でもこのランサーズ、使ってみるとやっぱりわからない!
オファー、プロジェクト管理、計画、支払い管理、ファイル管理などのタブがずらっと並んでいて、なぜこんなに多いのかわからない・・・。
使っているうちに覚えていけばいいのだと今は思えますが、クライアントに迷惑をかけてはいけないと、焦って調べては頭を抱えていました。
連絡方法が複数あって混乱する
ランサーズにはメッセージ機能がついていて、クライアントとの最初のやり取りはこのメッセージ機能で行われます。
でも、それ以降はクライアントによって、Gmailやチャットワーク、スカイプなどのメッセージツールを指定される場合が多く、これらを使い分けることになります。
これがまた、アナログ人間の私を混乱させるのです・・・。
「クライアントからの連絡があっちからもこっちからも来る!」とパニック。
心配性なのでスマホを常に肌身離さず持っていました。
今は朝起きたらまずGmailのチェック、そしてチャットワークとスカイプ、ランサーズにも連絡がないか見るルーティンができ、コーヒーを飲む余裕が出ました。
WordPress入稿が怖い
連絡ツールの多様さに混乱している中でも、記事の締め切りは迫ってきます。
初めての記事は WordPress入稿というスタイルで、クライアントのサイト(WordPress)に直接文字を打ち込んで作ります。
Webライターにとって WordPress入稿はごく一般的です。
これ以外の入稿方法は以下で説明しますが、WordPress入稿は納品までの手間が少ない利点があります。
クライアントにとっても、文字装飾をライターにやってもらえるため、手間が省けます。
つまり、 WordPress入稿はライターにもクライアントにもメリットがある入稿方法です。
でもこれ、WordPressを触ったことがない人には茨の道なのです!
私は事前に開設していたブログにWordPressを使用しています。
でも基本的な設定をしてサンプル記事を1つ載せただけで、ほんんど無知に近い状態でした。
先程、WordPress入稿はクライアントのサイトに直接打ち込むと説明しました。
ということは、閲覧者からは見えないサイトのバックヤードにアクセスして、あれこれいじって下書きや文字装飾を行うことになります。
当然マニュアルは詳細になりますよね・・・。
「変にいじって、サイトを壊したらどうしよう・・・」
「プレビューボタンと間違えて、公開ボタンを押したらどうしよう・・・」
心配性でHSPの私は、失敗して人様に迷惑をかけることが過度に怖いという傾向があります。
心配のあまり、マニュアルを隅から隅まで何度も読んで、記事を書ききらないまま朝を迎えていました。
マニュアルについていけない!
文字の装飾だけでも見出し2はこれ、見出し3はこれ・・・とクライアントによって決められています。
吹き出しの装飾はこのボタンから選んで、マーカーはこの色を、画像はここから選ぶ・・・など、あげたらきりがありません。
当然、渡されるマニュアルの情報量は多くなります。
さらにレギュレーションと言って、クライアントごとに文章のルールが決められているので、これも遵守しなければいけません。
例えば「ですます調」「体言止め禁止」「1センテンスは30字以内」などです。
連絡ツールとマニュアルにも翻弄されているのに、レギュレーションを遵守して記事を作る必要があります。
文章を書くことが得意だったはずが、それ以前の問題が大きすぎ1センテンス書くごとにフリーズしていました。
アナログ人間すぎて心が折れた
アナログ人間の私は、本もスケジュール帳も紙ベースのものが好きで電子書籍は読んだ気がしないし、Googleカレンダーは信用していません。
マニュアルは1ページずつめくり、気になるところはマーカーを引いて、付箋を貼りたいのに・・・Webページなのでできません。
印刷をする方法もあるかもしれませんが、マニュアルはクライアントのノウハウで機密情報です。
勝手に印刷はできませんし、そもそも想定していないと思われます。
マニュアルの「詳しくはコチラ」という部分をクリックするとどんどんタブが増えてさらにパニック、そしてフリーズ。
もう心がポキっと折れます。
情けないやら辛いやら・・・初日の夜は泣きました。
進行状況の管理はスプレッドシートで行われました。これはエクセルとほぼ同様のものですが、オンライン上で複数人と共有するので、アナログ人間としてはビクビクしながら使っています。
納品方法が複数あって混乱
記事の納品方法もクライアントによって形式や送り方が異なります。
形式→Word、WordPress、Googleドキュメントなど
送り方→ランサーズ上で行う、チャットワークで送る、メールに添付する
WordPressの場合は、記事を書き終えた報告だけするので、添付する必要がない分、手間は少ないと言えます。
慣れるまでは、納品方法の複雑さも混乱のもとになります・・・。
WordPress以外の方法では別のクライアントに間違えて送ってしまうリスクがあります。
誤送信してしまうと未公開記事が人目に触れてしまうことになるので、ここまでのすべての苦労が水の泡。
確認にも確認を重ねて、慎重に送信しています。
Webライターは「即金性があって誰にでもできる」は本当?
Webライターについて調べていると、多くの人が「即金性がある」「日本語さえできれば誰にでもできる」「パソコンがあればできる」と言っているのを目にしますが、本当のところどうなのでしょうか?
私が経験した結果をお話すると、
「即金性はないです!誰にでもできません!」
というほかありません。
Webライターは即金性がない
「即金性がある」と聞いて、時給換算でどれくらいの額を思い浮かべますか?
30円、100円、200円という額ならば確かにWebライターには即金性があります。
でも私は、Webライターも仕事である以上、即金性があるというためには最低賃金以上であることが前提だと考えています。
ちなみに東京都の最低賃金は2021年10月現在で1,041円です。
私の初めて納品した記事は文字単価0.4円です。
つまり1000字書いて400円ということになります。
記事を書くときはリサーチして、構成を立て、文章を作成する手順を踏みます。
依頼によっては画像の選定・挿入、装飾をし、修正があれば対応して納品が完了します。
初心者だとリサーチと構成だけで1時間はかかります。
その時点で最低賃金を割っていますよね・・・。
私は初めて書いた記事が納品されるまでに10時間近くかかっています。
ということは時給40円です。
これはWebライターの報酬としては特別少ない額ではないようです。
多くのWebライターの先輩方が「始めのころの時給は50円だった」「100円程度だった」と言っていました。
どんなに要領の良い方でも初案件で最低賃金以上を手にすることは相当難しいと思われます。
これでは即金性があるとは言い難いですよね・・・。
Webライターは誰にでもできない
「日本語さえできれば誰にできる」「パソコンさえあればできる」と聞けば、すごく難易度が低い仕事だと思いますよね。
でも実際のところは最低限Wordなどを使えないといけませんし、リサーチしてまとめる力や構成力も必要です。
構成が決められている案件もあるようですが、私が探した中にはありませんでしたし、あっても単価はかなり低いでしょう。
単価を上げるためにはWordPress入稿ができた方が良いですが、初心者にはかなりの忍耐力が必要です。
実際、クライアントのチームで知り合って情報交換した方は、ドロップアウトしてしまいました。
私と同じで「マニュアルの情報量の多さを消化できず、涙してしまった」そうです・・・。
「誰にでもできる!」というのは、もともとパソコンが得意な方やブログを書き慣れた方だと思います。
HSPはWebライターに向いている?
ここまで「Webライターは思っていたのと違った!」という私の体験をお話してきましたが、HSPがWebライターに向いているかと聞かれたら
完全に向いているとお答えします。
その理由は以下です。
- HSPは1人で作業することが得意
- レギュレーションを遵守できる
- 記事のペルソナを想定するのが得意
- 潜在ニーズを的確につかむことができる
- きめ細かく対応し、ミスが少ない
HSPは繊細で、人の気持を敏感に感じ取ることができます。
センサーが敏感なため、日常生活では生きづらさを感じたり、疲れやすかったりします。
Webライターをする上ではこの敏感さが長所になります。
記事は読者(ペルソナ)を想定し、潜在的に求めているもの(潜在ニーズ)に答えるように書きます。
「相手がなにを考え、求めているか」をつかむのはHSPの得意分野です。
例えば『ママ友ができない人の対処法は?いないとどうなる?』
というタイトルの記事を依頼されたとします。
ペルソナは「ママ友ができない人」ですが「ママ友ができない」と検索している人には「ママ友を作りたい!方法を知りたい!」というニーズが隠れています。
また、『いないとどうなる?』の部分については、いなくても大丈夫と言ってもらいたい気持ちも隠れています。
したがって、この記事ではママ友を作る方法を紹介していくのですが、最後には「いなくても大丈夫ですよ」という方向に持っていきます。
実際、このような構成の記事を納品したのですが、よくできているとクライアントから評価していただきました。
普段は人の気持ちがわかりすぎて神経をすり減らしているHSPですが、この気質が思わぬところで役に立った!と感じています。
レギュレーションを遵守したり、きめ細かく対応するのにもHSPの気質が役立っています。
もともと、人に囲まれることで神経を使ってしまうHSPなので、基本的に単独作業で人間関係に悩む必要がないWebライターはとても快適な仕事だと言えます。
Webライターはアラフォー主婦でもできる?
仕事を探すにあたって、年齢は高い壁になりますよね。
歳を重ねるほど経験は増えるのに、仕事は選べなくなっていきます。
求人情報をながめても、思うような求人がなかったり、応募しても採用してもらえなかったりします。
Webライターに年齢は関係ない
実際にアラフォー主婦でWebライターを始めましたが、1か月やってみて年齢は関係ないと感じました。
むしろ人生経験を積んでいる分、記事に書けるネタが多く有利です。
ランサーズでライターの仕事を探していると、子育てや教育分野の依頼は多いです。
また、家事、料理、ガーデニングなどの記事の依頼もすぐに見つかります。
転職経験があれば、そういった経験を交えて記事を書いてほしいとう依頼を受けることもできます。
必ずしも経験していないと依頼を受けられないというわけではありませんが、経験している方が具体的に書けるので提案が通りやすいです。
実際に、私は趣味でDIYをしているのですが、DIYの記事を文字単価1円で受けることができました。
Web周りのことは勉強が必要
この記事の最初でお伝えしていますが、私はWeb周りのことに疎いアナログ人間でした。
- パソコンはあまり使わない
- パソコンを使うときはWordとExcelのみ
- ブログをやったことがない
- スマホの使用はネットサーフィンとショッピングだけ
- スケジュール管理はGoogleカレンダーより断然手帳
- 本は電子書籍よりも紙ベースが好き
もし、このような傾向があれば、苦手を1つ1つ潰し、スキルを積み重ねていく必要があります。
私はマニュアルを読み込んで、わからないことは自分で調べ、それでもわからないときはクライアントに聞く・・・ということを繰り返し、本当に少しずつ進歩しています。
なにをするにもいちいち時間が取らてしまいますが「ここで耐えなければ」と毎日パソコンに向かっています。
まとめ
今回は 「Webライターの仕事がどんな感じか気になる!」「HSPに向いてそう?」「主婦でもできる?」という方へ向けて、実際に1か月やってみた感想をお伝えしました。
これからWebライターをしてみたいという方の参考になったら嬉しいです。
- ランサーズの仕組みがわからない
- 連絡ツールが複数あって混乱する
- WordPress入稿が怖い
- 納品方法が複雑
- 即金性はない、誰にでもできない
- HSPには向いている
- アラフォー主婦も経験が武器になる
- スキルを積み重ねる努力が必要
現時点では収入はとても低い状況ですが、仕事で得た知識は確実にスキルになっていると感じます。これを1つ1つ積み重ねれば、月収10万円、20万円も見えてくるのでは・・・と思っています。
こんにちは!HSP(繊細すぎる人)でアラフォー主婦のくぼみです。