【体験談】HSPに子育ては無理?大変と感じる6つの理由と対処法

こんにちは!HSP(繊細すぎる人)でアラフォー主婦のくぼみです。

子育てしていると悩みは尽きませんよね。

「なんだかひどく疲れる」「イライラして子供に当たってしまう」

「周りのママ友は楽しそうなのに、自分だけどうしてこんなに大変なの?」

と思うことはありませんか?

周りの人と同じように子育てできず、罪悪感を感じてしまうこともあるかもしれません。


人生の中で思い通りに行かない最たるものが「子育て」と言っても過言ではありません。

HSPでない人にとっても子育ては大変ですが、HSPはその気質が影響してさらに困難を感じてしまいます。

「子育て、無理・・・」と思っても、一度産んだらノンストップなのでつらいですよね。

私もHSPで子供を1人育てているので、何度も心が折れる思いをしてきました。

今は1番手がかかる幼児期を過ぎ、かなり楽になりましたが、それでも1番の心配事は子供のことです。

今回はHSPに子育てが無理なのか?大変に感じてしまう6つの理由と対処法を私の体験談も合わせてお伝えしていきます!

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memo
  • HSPに子育ては無理ではない
  • 子育て中はHSPが苦手なことが頻発する
  • 子供の気持ちが理解できるなど、子育てに向いている面も多い
  • 子育てが大変な理由6つは、自分の時間がない、予想外のことが起きる、大きな声や不快な音がする、ママ友など人付き合いがある、子供が心配、人に頼れない
  • 対処法は人と自分をくらべない、自分時間を確保する
  • スケジュールに余裕を持つ、苦手なことを子供に伝える
  • 人付き合いは無理しない、心配事を紙に書く
  • 相談相手を作る、一時保育を利用してリフレッシュする

HSPに子育ては無理?

子育ては本当に大変ですよね。

子供を産むまでは自分の好きなように時間を使ってきたのに、産んだその日からすべてが子供優先になります。

小さな子供との日々は何一つ自分のペースではできません
これはHSPでない人にもストレスですが、HSPにとってはとてつもないストレスです。

産まない選択やひとりっ子を選択するHSPも多い

デンマークの心理療法士でセラピストでもあるイルセ・サンはHSPに関する著書の中でこのように書いています。

HSPのなかには、子どもを持たないという選択をする人もいます。HSPが親になるのは大変なことですので、子どもを持つ場合も、1人だけにしようとする人もいます。

(引用: イルセ・サン 『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』ディスカヴァー・トゥエンティワン 188頁)

このエピソードはHSPであれば「わかるなー」と思うのではないでしょうか。

私自身も、1人産んでみて「2人目は難しそう・・・」と感じているので激しく同意しました。

しかし「HSPに子育ては無理か?」と聞かれたら「無理ではない」と考えています。

HSPに向いている面と向いていない面がある

子育てをしているとHSPにとって苦手なことが毎日たくさん起こります。

一般的にHSPが苦手なこととして以下のことがあげられます。

  • 大きな音
  • 予想外の出来事
  • 時間に追われること
  • 自分の時間がないこと

子育て中はこれが毎日のようにあります

とくに家で1人で子育てしているときは気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうことも。

HSPが子育てに向いていないと感じてしまう場面です。


一方でHSPで良かった!子育てに向いている!と思う面もあります。

  • 言葉にならない子供の気持ちを察することができる
  • 小さなことに大きな幸せを感じ子供と一緒に喜べる
  • 子供の変化に気付ける

小さな子供は自分の気持ちを言葉にすることができません。

突然泣き出したり、突然怒り出したり「なぜそんな反応をするのかわからない」というママがたくさんいます。

でも人の気持に敏感なHSPは、子供の気持ちがよくわかります

気持ちをと代弁してあげると「そうなの!」と言ってポロポロ泣かれることが何度かありました。

また、HSPは小さな日々の中に幸せを見つけられるので「今日はおひさまが気持ちいいね」「1人でズボンがはけたね」と些細なことでも子供と一緒になって喜ぶことができます

子供がいることに心から感謝したくなる瞬間です!


昨今はいじめの低年齢化など、子供の社会も難しくなってきていますよね。

子供に異変があればいち早く知りたいものです。

でも小学校に上がると自分の世界を持ち始めるので友達関係のことを親に話さなくなったりします。

「なにも言ってこないから、うまくやっているんだろうな」と思ってしまうのですが、実は言えないだけ・・・だったり。

その点、HSPは 「なにかあったな・・・」と気付くのが早いです。

声のトーン、表情、服の汚れ、持ち物の状態、全ての情報が敏感なセンサーで瞬時にキャッチされ、アラートが鳴るような感覚がします。

取り越し苦労で済むことも多いですが、気付くに越したことはない!と思います。我が子もクラスメイトの暴言に悩んでいましたが早めに対処できました。

HSPの子育てが大変な6つの理由

HSPが子育てに向いている面と向いていない面があるとお話しましたが「子育てが大変・・・」と感じてしまう理由を6つに分けて、さらに詳しくお伝えします!

自分の時間がない

HSPにとって、誰にも干渉されず1人で過ごす時間はとても大切です。

眠る、食べるに次いで重要と言ってもいいくらいです。十分に自分の時間が取れないとストレスがたまっていきます。

でも子供が赤ちゃんのときは授乳や夜泣き自分の時間どころか睡眠時間も満足に取れないことがあります。

食事も、座る余裕がなくて台所で立ったまま食べたり・・・

小さなか弱い命を守らなければ!という緊張感が常にあるんですよね。

子供が少し大きくなってからも、ママが行く場所はトイレまで付いて行きたがったり、なんでも口に入れて目が離せなかったり、自分の時間がほとんどないことも少なくないです。

予想外のことが起きる

突然の病気、怪我は子供にはつきものです本当にヒヤヒヤさせられますよね。

それ以外にも、子供は常に大人の想像を超える行動をします

「なんでそんなことを?」ということをちょっと目を離したすきにやります。

大体「静かにしてるな~」と思ったら余計なことをしているのです。

思いがけないイタズラをされて後始末が大変になったり、人に迷惑をかけてしまったりすることも。

計画したことが思い通りに進まずイライラを感じてしまう瞬間です。

慌ててしまうこと、人に迷惑をかけることってHSPにとって最も避けたいことなのですよね。

大きな声や不快な音がする

HSPの中には音に敏感な人も多くいます。

多くの人が気にならない些細な音も不快に感じたりします。

私は、大きなくしゃみや換気扇の音、ニュースのスポーツコーナーの急なお祭り騒ぎを不快と感じます。

でも子供はとにかく音を出すのが大好きです。
「どんな音がするかな?」と実験して学んでいるのですよね。

子供がいることで悩まされる音には以下のようなものがあります。

  • おもちゃの電子音(何度も再生される)
  • なんでも楽器のように叩く
  • 泣き声やかんしゃくを起こすときの奇声
  • ドタドタ走り回る足音
  • 子供向けテレビ番組の明るすぎる声

もちろん静かな子供もいますが、総じて子供はうるさいものだと言えます。

面倒な人付き合いが増える

人付き合いが増えると自分の時間の確保が難しくなるだけでなく、人間関係のストレスも増えます。

人の感情を敏感に感じて気疲れするHSPにとっては、面倒な人間関係は遠ざけたいもの。

ところが幼稚園、小学校、習い事など、子供が何かに所属すればお付き合いすべき人が増えます。

ママ友やご近所さんは特に気を遣う相手ですよね。

できるだけ関わらず、距離を置きたいと思っても「子供のために仲良くしなくちゃ」と無理をしてしまいがちです。

幼稚園で気さくなママたちに恵まれましたが、初めのうちはストレスで胃がおかしくなりました。

子供のことが心配

日常生活を送っているだけで生きづらさを感じて疲れやすいHSPですが、自分以上に心配な存在が子供です。

健康や友達付き合い、成績や進路、子育てにかかるお金など、子供に関する心配は尽きません。

親ならば誰しも子供の心配はあると思いますが、HSPは小さなことも気になるため心配と不安で心がいっぱいになってしまいます

子供を持つことが「リスクでしかない」と言う人がいましたが、たしかに・・・と思う部分があります。もちろん可愛くて仕方ない存在なのですが。

人に頼れない

人に気を遣ってしまうあまり、頼ることが苦手なのもHSPの特徴です。

自分でなんとかしなければ・・・と背負って「もう無理」「大変すぎる」と限界ギリギリまで行きがちです。

頼ったら申し訳ないと思う気持ちのほかに、他人に干渉されたくない気持ちもあったりします。

近所に住むお姑さんに「なんでも言ってね」と言われても頼れませんでした。関わってもらうことが逆にストレスになる場合もあるのですよね・・・。

子育てが大変なときの対処法

HSPの子育てが大変な6つの理由をご説明しましたが、うまく対処していけばHSPでも子育ては無理ではありません。実際に2人、3人と子供を育てる方もいます。

環境さえ整えばHSPは自分の能力を開放してなんだってすることができます。

人と自分をくらべない

子育てに限らず、HSPが心の平穏を保って生きるために、これがいちばん重要なのでは?と思います。

自分の敏感さのせいで生きづらく、うまくいかないと感じることが多くありませんか?

他人がまぶしく見えて劣等感を持ってしまったり・・・

世の中には子供を3人産んでも、いつも優しく穏やかで、家事は完璧、見た目もおしゃれ、と感じる女性もいますよね。

実際はそう見えるだけかもしれませんが、自分との差に「私はなんでこんなにできないことが多いんだろう・・・」と落ち込んでしまったりします。

でもそもそも、他人とくらべることってなにも意味がないし、生産性がゼロです

自分はこの世に1人しかいないので、そもそも比べる対象ってないはずです。唯一のものはなにかとくらべることはできないですよね。

私も子育てで消耗しすぎて、公園に行くのがおっくうで、1日中家にこもっていることも多かったですが「誰ともくらべることはない!生きていればオッケー!」と思って過ごしました。

自分時間を作るためにできることはなんでもする

自分の時間を持つことが重要なHSPですから、時間を確保するためにはなんでもやっていきましょう。

家事は時短が基本です。フローリングワイパーなどでさっと掃除を済ませて、ごちゃごちゃしやすいおもちゃは箱に放り込むだけにします。

私は、散らかるおもちゃにイライラすることが多く「この箱に入る分だけ」と決めて、箱がいっぱいになったらどんどん捨てました。

管理できるだけの量を持つと片付けの負担はぐっと減ります。

物の一時保管場所もあると便利です。必要かどうか判断が難しい物をとりあえず置いておく場所があると気持ちが楽です。

こちらも、たまってきたら見直して仕分けします。

料理は包丁を使わず、カットされた野菜や冷凍食材を使います。離乳食も瓶詰めのものやパウチにしてしまうことも多かったです。

自治体の一時保育も利用しました。

リフレッシュなどの理由で預かってくれる場合があるので便利ですよ!

人に頼るのが苦手でも、お金を出してプロに頼むなら堂々とできます。

自治体の一時保育は、良心的な価格でごはんも食べさせてくれたりします。予約や回数制限がありましたが、とっても助かりました!

スケジュールに余裕を持つ

予想外のことが起こるのが子育てです。

急な発熱や病気も小さいうちはよくあることです。予定通りにはいかないものだと思って、はじめからスケジュールに余裕を持つことが重要です。

仕事をしていたり、誰かと約束したりするときは、小さな子供がいることをあらかじめ伝えておくことも1つの方法です。

苦手なことを子供に伝えてみる

大きな声や音が苦手なら、そのことを子供に伝えてみましょう。

私は、奇声を上げていた2歳の子供に「お母さん、その声を聞くと悲しくてお胸が苦しくなちゃうから、やめてくれるとうれしいな。なにかあったらお話して?」と話しました。

ダメ元だったのですが、何回か言うとわかったようで、以降は言葉や表情で気持ちを伝えてくれるようになりました。

子供って親が考えているより賢いのですよね。

「子供だし理解してくれない」と諦める前に、人として向き合ってお願いしてみたら案外聞いてくれるのかもしれません。

音を出す遊びは、つらくなってきたら「あと10分にしよう!」と言ってタイマーをかけ、鳴ったらおしまいということを練習しました。

そのあとは気分を変えてほかの遊びに誘いました。

その他の対策として、ダンスや体操など、体を動かす習い事をしてエネルギーを発散してもらいました!

人付き合いは無理をしない

HSPを悩ます大きな問題である人付き合い。

子供が関わってくるとさらに複雑で「子供のためにがんばらなきゃ!」と思ってしまいますよね。

近所の公園で顔を合わせるママたちや、幼稚園のママたちなど、子供を遊びの輪に入れてほしい一心で無理をしがちです。

でも幼児期を過ぎて思うのは
そんなに頑張る必要なかった!ということです。

子供はそれぞれ気が合う子を見つけて、園では自分なりに過ごしています。園外でわざわざ予定を合わせてまで遊ばなくても十分です。

ママ友は必要ない!と考えて挨拶程度のお付き合いしかしないママも増えていますが、周囲は案外気にしませんし、なにも問題はありません。

小学生になれば幼稚園の友達と会うことはほとんどなくなり、新しい友達ができるので無理してまでママ同士付き合う必要はないです。

ママがストレスをためずにいてくれる方が子供にとってもありがたいと思います。今しかできない親子水入らずの時間を楽しみましょう。

心配や不安は紙に書き出す

心配や不安で胸がいっぱいになって、人生が困難だと感じてしまうことはないですか?

自分の人生ついての心配もあるのに、子供についての心配も上乗せされて、つらくなってしまうこともあります。

私も、夜寝る前に急に不安に襲われ「あれもこれもどうしよう!」と悶々とするときがあります。

心配や不安は胸にしまっておくだけだと貯蓄するように増えていきます。

私は感情がいっぱいになったら、思っていることを全て紙に書き出して、見える化しています。

取りとめもなくなぐり書きして「これで全部か」と把握するだけでも心が落ち着きます。

さらに、心配事への対処法を考えつく範囲で書き出しておくと安心できますよ。

相談相手を1人作る

他人に気を遣いすぎて頼ることが苦手なHSPですが、そもそも人間は1人で子育てができない生き物だと聞いたことはありませんか?

人に全く頼らず子育てすることは不可能です。

不可能に挑戦することはやめて、どうたら気遣いを最小限にしつつ頼れるかを考えましょう。

1番いいのはパートナーがHSPについて理解があり、一緒に子育てしてくれることですが、それが叶わなければ、両親や姉妹、友人の中に相談できる相手を確保しましょう。

身近に適任者がいなければ、自治体の子育て相談などを利用するのもおすすめです!

それでも思うようなアドバイスや協力が受けられない、もうどうしたらいいの!というときは

とりあえず一時保育に預けて
ゆっくり眠る!好きなことをしてリフレッシュする!が1番です。

頼れる相手がいなくても、問題が解決しなくても、とりあえず自分に戻れる時間があればスッキリしたりします。HSPは普通の生活を送るだけでもすでにがんばっているので、これ以上がんばっちゃだめなんです。

まとめ

今回はHSPに子育てが無理なのか?大変に感じてしまう6つの理由と対処法をお伝えしました。

子育てが大変すぎて今まさに悩んでいる!という方の参考になったらうれしいです。

  • HSPに子育ては無理ではない
  • 子育て中はHSPが苦手なことが頻発する
  • 子供の気持ちが理解できるなど、子育てに向いている面も多い
  • 子育てが大変な理由6つは、自分の時間がない、予想外のことが起きる、大きな声や不快な音がする、ママ友など人付き合いがある、子供が心配、人に頼れない
  • 対処法は人と自分をくらべない、自分時間を確保する
  • スケジュールに余裕を持つ、苦手なことを子供に伝える
  • 人付き合いは無理しない、心配事を紙に書く
  • 相談相手を作る、一時保育を利用してリフレッシュする

1番大変なときを過ぎたとはいえ、私もまだ子育ての真っ最中です。

できないことが多くて自己嫌悪になることもありますが、子供は案外気にしていません。

「誰ともくらべなくていい、自分のやり方で幸せになれる」ということを心の片隅に置いておいてくださいね。

周りは気にせず、自分と子供が笑顔になれる時間を作っていきましょう!